3. 土の粒度試験,土の細粒分含有率試験

渋谷 朋樹
(株)サムシング 調査部

はじめに

土の粒度試験は、地盤材料の粒度を求めることを目的として実施される。粒度とは、土を構成する土粒子径の分布状態を全質量に対する百分率で表したものをいう。一方、地盤材料は、粒径が0.075mm未満の細粒分、0.075mmから75mm未満までの粗粒分および75mm以上の石分からなる(図–1参照)。このうち、粒径75mm未満を対象とした試験方法がJISA1204「土の粒度試験方法」であり、粒径75mmを超える石分を対象とした地盤材料の粒度を求める試験方法がJGS0132「石分を含む地盤材料の粒度試験方法」である。細粒分から石分までを幅広く含む場合には、両者の試験を行い、結果を組み合わせて粒度を表せばよい。一方、粒度を詳細に調べる必要がなく、細粒分が分かればよいという場合に適用される試験が、JISA1223「土の細粒分含有率試験方法」である。
今回は、この内の「土の粒度試験」、「土の細粒分含有率試験」について紹介を行う。

 

 

Top